繊細息子と繊細母の中学受験〜3年間の記録〜

繊細気質な息子と、同じく繊細気質な母の中学受験記録です。

小規模塾通塾での母の役割

小5の5月から小規模塾に通い出した息子。

今まで、Z会→大手塾で勉強してきた息子。

Z会の時は、毎朝一緒に横に座って勉強を見ていましたし、大手塾の時も、塾の宿題を取捨選択し、分からない問題は可能な限り教え、毎週、毎月のテスト勉強も一緒にしてきました。

 

小規模塾に移ったら、どれくらい息子の勉強に関わった方が良いのだろう??と考えました。

 

正直、べったり付き添う事に疲れてしまって(笑)、かかりっきりで見ていると、息子のやり方にすごく口を出したくなるのですよね。

あまり良い距離感でなくなってきた気がしたので、塾を変えたタイミングで、勉強の内容にまで口を出すことをやめました。

 

スケジュール管理のみ続ける形で、日々の授業の復習も、宿題のまる付けも息子自身にお任せする形で、ゆるーく距離をとる事にしました。

 

幸い、とても面倒見の良い塾だったので、塾の先生がしっかり見てくださり、成績も徐々に上がっていきました。

思えば、この頃が一番肩の力を抜いていられた時期だったなぁと思います。

 

とはいえ、学校の方では、学校に行きたくない、あれが嫌だこれが嫌だと色々とあったので大変だったのですが、、(笑)

塾の勉強の付き添いは、5年生のうちは息子が自分一人でしていました。

繊細な気質の息子に合う学校選びはどうする??

小5の5月に塾が変わり、新しい塾での学びが始まりました。

こちらの塾での様子は追々書いていくとして、今回は母が小5の夏休み前にやっていた事を書いていきます。

 

それはズバリ、学校説明会巡りです。

 

まぁ、当たり前といえば当たり前ですよね😅

 

学校説明会って皆さんいつくらいから行かれるんでしょうね??

私は、息子の受験について情報交換するようなママ友は一人もいなかったので、他の方の動きは分からないのですが、私は小5の春から、たくさん周りました。

 

小5だと、これから成績がどうなっていくのか分からないですよね。

上がっていくのか、現状維持か、考えたくないけど下がっていくのか、、

どの偏差値帯の学校を見にいけば良いのか、、

 

また、偏差値に関係なく、繊細で疲れやすい息子が合う学校がどんな学校なのか、頭を悩ませました。

 

我が家は以下の点に優先順位を置いて、学校を見て回りました。

・家からの距離が近い

 電車の乗り換えは多くても1回、電車乗車時間は30分くらい

 家からドアツードアで45分以内で通えるくらいが良い

・男子校がいい気がする

 たくさん男の子がいた方が、気の合う子ができるかなと思いました。

・附属校より進学校が良い気がする

 大学選択の自由があった方が良いかなと思いました。

 

これらの観点から学校を探すと、星の数ほどあると思っていた私立中学も、これらを満たす学校は意外と少ないのだなと感じました。

なので、これらにとらわれすぎず、共学校も附属校も少し遠い学校もとにかく5年生のうちはたくさん見にいきました。

 

見学と説明会に行った数は、20校以上にのぼるのですが、これが多いのか少ないのかもよくわかりません。

 

その中から、息子に合いそうだな、通いやすそうだな、と思う学校をピックアップして、息子と一緒に再訪したり、夫を連れて行ったりしました。

 

最終的に、5、6校に絞ったのですが、息子は断固公立拒否だったので、かなり広い偏差値帯から志望校を決めました。

 

この志望校選びはほんとーーーに難しくて最後まで頭を悩ませました。

 

いまだに、もう少し他の学校も見ておけば良かったかな、、と考えるくらいです💦

 

 

 

 

中学受験、他の習い事はどうする??

中学受験塾に通い出した時に、まず悩む事は他の習い事はどうする??という事ではないかなと思います。

 

今回は、息子の塾以外の習い事について書いていきたいと思います。

 

息子は、小5の2月まで、週に1日運動の習い事を続けていました。

塾のカリキュラムで新小6が始まるタイミングで、塾一本にしました。

 

小5の5月まで大手塾、5月から小規模塾と通っていた訳ですが、大手塾の時は、運動の習い事と塾の曜日が重なっていなかったので、授業に支障はなかったです。

 

ただ、小規模塾に通い出してからは、塾の授業の曜日と習い事の曜日が被ってしまいました。

 

息子にどうするか聞いた所、運動の習い事は辞めたくないと言っていました。

 

当時、息子は学校があまり楽しくなく、塾のない日も友達と遊んだりはしていませんでした。

 

運動の習い事が、息子の良い息抜きになっていたことから、親としても続けた方が良い気がしました。

 

塾の先生に相談した所、別の日に個別指導の授業で、受講できない日の算数を教えてもらうという形をとる事になりました。

 

そのようにして、習い事を続けながら、集団授業に遅れをとる事なく小5の間は習い事を続けていました。

 

集団授業に遅れを取ることなく、、続けていられた、、と思っていたのです💦

 

息子が習い事をしていた曜日の授業は算数と理科でした。

算数は個別指導でフォローしてもらっていたのですが、理科は家庭学習でどうにかする事が多くなってしまいました。

 

私も夫も理科が得意だった事、塾の先生にも理科は6年生からで大丈夫と言われていたことで、理科が後回し後回しになってしまっていました。

 

結果として、6年生になってから、受験でも(!!)理科がものすごーーーく足を引っ張る結果となってしまいました。。。

 

これが、小5の時に授業を受けなかったことが原因なのか、そもそもの理科嫌いのせいなのかは分からないです。

 

だからと言って、早めに習い事を辞めていたら良かったのかというと、我が家の場合、その習い事のおかげで、息子のメンタルが安定していたので、習い事を続けていて良かったと思っています。

 

どこかの誰かの受験生活の参考になれば嬉しいです。

 

 

 

 

塾のテキスト以外に苦手な単元はこれらを使って家庭学習していました。

 

 

 

 

とうとう転塾!!

小5のカリキュラムが始まり、塾は週3になり、終わる時間も遅くなりました。

 

1月の時点で、もう少し今の大手塾で頑張ると言っていた通り、息子は頑張っていたと思います。

 

春季講習は、一つクラスが上に上がりましたが、春季講習後のクラス分けテストで、またもや下のクラスに下がってしまう点数でした。

 

すでに、通塾して半年以上が経っており、時は小5の5月になろうとしていました。

 

あと受験まで1年半です。

 

私は、その時点でも、大手塾に対するモヤモヤが晴れずにいました。

モヤモヤの中身としては、

・受験のための積み重ねのはずが、組み分けテストのプレッシャーが大きすぎる

・相変わらず先生に萎縮して質問ができない

・拘束時間の割に、息子に定着していない気がする。基礎が定着していない状態で、難しい問題を解いている気がする

・先生に成績について相談をしても、息子の成績や弱点について把握されていない

 

などなどです。

塾も息子もどちらが悪い訳ではないのです。

その塾で成績が伸びていく子だってもちろんたくさんいるのです。

 

ただ、息子と我が家の生活スタイルに合っていないのでは、、とずっと思っていました。

そして、春季講習明けのテストが振るわなかったタイミングで、息子の方から、次にクラスが下がったら、塾変えてみようかな、、と言い出しました。

 

転塾する際に気をつけた事は、「今の塾でついていけなかったから辞めた」という風に息子が考えてしまわないように意識しました。

 

ネガティブな転塾ではなく、ポジティブな転塾にしたかったからです。

 

何かの本には、転塾する際には、子供を抱きしめながら「あなたはよく頑張っている」という事を伝えてあげてください、と書いてありました。

 

息子を突然抱き締めると驚かれるので(笑)、手を握って、そんな話をしました。

よく頑張っているけど、これから1年半、もっと頑張るために環境を変えるんだ、というような事を話ました。

 

そんなこんなで、小5の5月に塾を変える事になりました。

 

転塾する?しない??

小4の1月に初めて、息子に、小規模でもう少し負担が少なそうな塾があるよ、という事を伝えてみました。

 

当時、息子は、

「今の塾に慣れてきたところだし、まだ頑張れそうだよ」と言っていました。

 

ひとまず、色々な塾があるということを知っておいてもらいたかったので、塾を変えるかどうかは自分で決めていいから、ひとまず話だけ聞いてみよう、と近所の小規模塾に息子を連れて話を聞きに行ってみました。

 

そこで、授業のスケジュールやカリキュラム、塾のクラス分け等話を聞いたところ、

今の大手塾よりも進度がだいぶゆっくり、少人数で質問もしやすそう、授業の終了時間が早いなど、

今の大手塾とは雰囲気がだいぶ違いました。

 

ただ、息子は乗り気ではなかったです。

 

今の塾でもう少し頑張りたいという気持ちが強かったようです。

 

また、塾の規模も大手塾の方が当然大きいので、大手塾に通っているという安心感のようなものがあったようです。

 

無理強いはできないので、その時は、「転塾はしない」という結論になりました。

 

そのまま、大手塾に在籍し、新小5のカリキュラムがスタートしました。

小5からは、通塾日数、授業時間ともに増え、週3日、21時近くまで通塾する日々が始まりました。

 

夜寝るのが遅くなると疲れが溜まりすぎてしまうため、週1日はオンライン授業にするなどして、疲れすぎない事を意識しました。

 

成績は入塾当初よりは上がったものの、4教科で偏差値43くらいをウロウロしていました。

 

ただ、成績が上がらないことよりも気になっていたことがあるのです。

 

それは分からないところを先生に質問ができない事です。

 

分からない所を先生に聞いてくるために、「どう聞いたら良いか分からない」「先生がいない」というので、あらかじめ塾に電話をし、予定を聞いて、何日の何時頃に質問させてもらいたと決めても、その時間に行っても先生がいなかった、、と帰ってくるのです。

 

それが2回続いたので、夫が夜に塾に電話をして、「2回空振りが続いている、子供が分からないところを質問したがっている」と伝えた所、慌てて塾長先生がその場でzoomを立ち上げてくださり質問ができました。

 

その後も、気軽に質問できない、ということが続き、困ったなぁと感じていました。

 

おそらく、誰でもいいから先生を捕まえれば良かったのでしょうけど、息子の性格上なかなか難しかったようです。

 

また、似たような問題を2度質問してしまったことがあり、「この問題前も教えたよね??」と怒られてからは、ますます萎縮して質問ができなくなってしまいました。

 

その様子に母のモヤモヤは募るばかりでした。

 

あとから考えても、この塾に通っていた間はずーっとモヤモヤしていました。。

 

 

 

 

 

 

大手塾を退塾??悩みに悩んだ時期

大手塾に小4の9月から通い始めたのですが、年明け1月くらいまではあまり成績に変化が出ないまでも、何とか頑張っていました。

 

塾の塾長先生に相談した際も、「4ヶ月は成績が上がってくるまでにかかる、もう少しの辛抱です!」と言われたので、毎回の復習に塾の宿題、チェックテストに組み分けテスト、と毎回次こそは!と親子で頑張っていました。

 

でも、週末がほぼテストで潰れること、頑張っても毎回撃沈することに親子共にとてもすり減っていくのを感じました。

 

「小6の2月の受験に向けて積み重ねていくこと」が目標のはずなのに、「組み分けテストで点数をとること」が目標になっている現状に疑問が湧いてきました。

 

もちろん、組み分けテストで点数を取る、1点にこだわる(塾の先生がよく言っていました)ことが、当日の受験に繋がるのだろう事は分かります。

 

ただ、組み分けテストですり減りすぎるのです。

 

この、心労っているのかな??

 

息子は勉強自体を嫌がっている訳ではないのに、毎月テストで振り落とされる事にクタクタになっていました。

 

年が明けた1月に一度、ようやくクラスが上がったのです。

 

けれど、すぐに下がってしまいました。

 

息子は泣いてもう嫌だと言っていました。

 

目標(受験)の前段階ですり減りすぎるし、我が家の当初の目標としていた中学受験からかけ離れてしまっていると感じました。

 

幸い、近所に別の小規模塾があり、そこは拘束時間がとても短く、クラス分けも年に1回、テストの点数だけでなく普段の授業の様子を見て総合的に判断します、という塾でした。

 

この塾の方が息子と我が家に合っている気がする、、と直感的に思いました。

転塾した方がいいのかな、、と思い始めました。

 

正直、Z会→大規模塾→小規模塾って変わりすぎでは??

もう少し頑張った方がいいのでは?

塾を変わっても何も変わらないかも、、など迷いました。

 

また、得意の本を読み漁りました。

 

そして、どの本に書いてあったか忘れてしまったのですが、

「塾が好きで楽しく通っているなら、成績は上がっていくはず。そうでないなら、何か問題があるから塾を変えることを検討しても良い」というフレーズにビビッときました。

(すみません、このフレーズはちょっとうろ覚えなので、実際の記載とは違うかもしれません)

 

けれど、母がいくら転塾を考えたところで、実際に通うのは息子です。

 

次回は、息子に転塾をどう提案したのか、書いていきたいと思います。

 

 

 

塾について悩んだ時に、この二冊は読みました。

 

テストの結果に一喜一憂しまくる

小4の9月から通塾するものの、泣かず飛ばす、箸にも棒にも引っかからないような日々を過ごしていました。

 

けれど、基本問題の反復をすることで、日々のチェックテストでは良い点数が取れるようになってきました。

本人も母もウキウキです。

やっぱり成果が出ると、俄然やる気が湧いてきます。

息子の(と母の)努力が報われると嬉しい!

もう、次の組み分けテストでは上のクラスにいけそうだね!

今日授業で手上げて、僕だけ答えられたよ!

先生にも次は上のクラスにいけるんじゃないって言われた、と授業の後に楽しげな会話が続いていました。

 

、、で月末の組み分けテストになると、チーーーンと撃沈するのです。

この組み分けテストに向けて、親子で勉強スケジュールを決めて、チェックテストの見直しから授業の復習から、手を尽くしてのチーンなので、本当に心がすり減っていました。

 

息子もショックを隠しきれないでいました。

 

定期的に行われるチェックテストより、組み分けテストの方が難易度が高いのは当たり前。

それでも、日々の勉強が点数に結びついてこないもどかしさ。

ああ、また次の1ヶ月、組み分けテストに向けて頑張るのか、と気持ちを奮い立たせなければなりませんでした。

 

頑張っても点数が取れない事に、何度もやったところを間違えてしまう事に、問題文をきちんと読んでこない事に、私も苛立ちを覚えてしまいました。

 

けれど、ある時息子の算数の解答用紙ではなく問題用紙を見てみたところ、問題用紙の隅々まで筆圧の濃い息子の計算で埋め尽くされていました。

点数が取れていないところもあと一歩のところまでできていました。

 

これを見た時、試験会場で一生懸命問題を解こうとしている息子の姿が浮かび、何だか涙が出てきました。

頑張ってるんだなぁとしみじみ思いました。

 

できないところよりできたところを誉めようと思い、答案用紙にできるようになったところ、惜しかったところを赤ペンでデカデカと書いて花丸をつけました。

 

点数には結びついていないけど、確実に成長していると感じました。